今更ですが「熱中症リスク対策実証実験」を開始しました

統計上は8月中旬から涼しくなるのが当たり前のようですが、何となく夏がだんだんと長くなっているような気がしていませんか?

ところが今年は9月の声をきいたとたんに涼しくなり、ここ橋本から最も近い観測点である八王子では最高気温が20℃にすら届かない日が既に2日もあり、もうすっかり秋も深まったという雰囲気すら漂っています。

そんな中ではありますが、当社は自社開発の「設定も配線も不要な」IoTゲートウェイ、およびワッティー株式会社様のWBGT(暑さ指数)センサを用いた熱中症リスク対策ソリューションの実証実験を国内2箇所で開始いたしました。今年はあまり役立つ機会はないかもしれませんが、来シーズンの商品化に向けてしっかり経験を積むためのトライアルです。

設置場所は次の2箇所です。

  1. 学校法人 清徳学園 浜松啓陽高等学校様(静岡県浜松市北区三幸町)
  2. さがみはら産業創造センター(相模原市緑区西橋本5-4-21)
グリーンノートIoTゲートウェイと熱中症リスク対策実証実験の概要図
グリーンノートIoTゲートウェイと熱中症リスク対策実証実験の概要図
学校法人 清徳学園 浜松啓陽高等学校様の設置例
学校法人 清徳学園 浜松啓陽高等学校様の設置例
当社が入居しているさがみはら産業創造センター様の設置例と熱中症リスク警報板
当社が入居しているさがみはら産業創造センター様の設置例と熱中症リスク警報板

—– プレスリリース要約 —–

地球規模での気候変動により熱中症のリスクは年々高まっており、政府でも環境省を中心として「熱中症予防情報サイト」を立ち上げるなど国民の安全確保に努力しておられますが、それでも熱中症による救急搬送例が後を絶ちません。

環境省 熱中量予防情報サイト https://www.wbgt.env.go.jp

更に、新型コロナウィルスによる「新しい生活様式」の普及に伴うマスク等の装着が増え、熱中症リスクは更に増大しております。しかしながら熱中症リスクは場所によって大きく異なり、ほぼ同じ場所であっても日当たり、風通しなどの条件により危険性はまったく違ってまいります。つまり、「その場の」熱中症リスクをタイムリーに、正しく知り、周囲や管理者に伝えることが安全確保のカギとなります。

また万一の事故の際、現場が本当に熱中症リスクが高い場所であったのか、それとも熱中症リスクが低い状態であったにも関わらず別の要因により事故が発生したのかを知ることが被害者救済のカギになりますが、それを証明するためには「その場の」熱中症リスク情報を正しく保存、解析できる基盤が必要不可欠です。

当社ではこれまで「AI自動運転カー学習キット」「郵便受け投函お知らせサービス」等のAI/IoT技術をコアとしたソリューションを提案してまいりましたが、相模原市の補助を受け、新たに「電源に挿すだけ、設定も配線も不要」なIoTゲートウェイを開発いたしました。このゲートウェイと、ワッティー株式会社様の「自立電源型」WBGTセンサ WBGT-7500 との組み合わせにより、数分から十数分で設置が完了する「熱中症リスク警報ボード」および「熱中症リスク情報収集サービス」の実証実験を開始いたしました。

今後、同様のシステムを用いたCO2、ダストセンサなどを用いた「屋内環境評価サービス(仮)」の開発を進め、ラインナップを強化してまいります。

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